矯正歯科とは
「上の歯が前に出ている」「上の歯よりも下の歯が前に出ている」「歯並びがデコボコして重なり合っている部分がある」「歯と歯の間があいている」など、不揃いな歯並びを不正咬合といいます。『矯正歯科』では、矯正装置を使ってこの不正咬合を美しく整える『矯正治療』を行ないます。症状の程度にもよりますが、不正咬合の方には、この矯正治療を受けることをお勧めします。
なぜなら、不正咬合を放置しておくと、独特な形状の口元がコンプレックスになるだけでなく、食べ物の咀嚼、発音、歯磨きなどがうまくできなかったり、噛み合わせの悪さから身体のバランスを崩し、全身の不調を招くからです。矯正治療には、「ギラギラした装置が目立つ」「治療期間が長い」「治療費が高い」などのマイナスイメージがあるようですが、
最近では装置が目立たないものなどもご提供できます。矯正治療をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
マウスピース型矯正装置
(インビザライン)
矯正装置にはさまざまな種類がありますが、最近ではつけていても目立ちにくい『マウスピース矯正装置(インビザライン)』があります。一般的な装置は、ブラケットやワイヤーという装置を歯の表側につけるものです。それが「装置が目立つ」といわれる原因となるのですが、マウスピース矯正であれば、透明で薄いマウスピース型の装置を使うので、目立つことがありません。一般的な装置よりも歯を動かす力が弱いので、違和感や痛みも少なくすみ、金具がないので、金属アレルギーの方でも安心して使えます。
また、一般的な装置とは異なり、取り外して食事や歯磨きができ、装置も洗えて衛生的です。ただし、1日の装着時間が17~20時間以上と長く、これより短くすると治療効果を得にくくなります。また、 不正咬合の程度によってはマウスピース矯正では治せない場合があります。装置を目立たせたくないという方や、人前に出たり人と頻繁に接するお仕事をされている方にお勧めなので、マウスピース矯正に興味を持たれた方は、ぜひご相談ください。
前歯の歯並びだけを部分的に治す
前歯部分矯正治療
短期間で美しく、気になる前歯だけを治す前歯部分矯正治療では、歯を抜かず、短期間で終了するので、患者様の身体的負担が少ないのが最大のメリットです。
「全体矯正治療でなく、気になる前歯だけを直したい」という患者様のご要望にお応えし、口元の印象を決める上下の前歯12本の歯並びを直す前歯部分矯正を開始いたします。
最新型!
3D光学スキャナー導入
3D光学スキャナーの「iTero スキャニング」を導入しております。
このiTero スキャニングは、インビザライン治療計画に必要なコンピュータ・シミュレーションを作成するための「歯型の記録」をとるための光学スキャニングです。
従来の歯型を採るシリコン印象では、歯型をとる歯科医師や歯科衛生士の技量の差や、歯型をとる際の苦しい時間、そしてインビザラインを製作するためにアメリカへ輸送するという作業の手間がありました。また、シリコン印象では、嘔吐反射がある方、口が開きづらい方にとっては、特に大変な作業でした。
iTero スキャニングは、3D光学スキャニングを行い、そのデータをもとにコンピューター画面上に歯型が記録されます。そして取得した記録は、輸送する必要がなく、歯型の精度がとても高いことがメリットです。また、iTero スキャニングの先端は口腔内に入る大きさで、何カ所かに分けて撮影をすることができるため、顎が疲れる心配や、嘔吐反射が起こる心配もありません。
- 歯形の採取を最初の1回で完結
- スキャニングもスピーディー
- 正確・精密な歯型を採取可能
- モニターで視覚的にイメージ
- 嘔吐反射がある方にも可能
マウスピース型矯正装置
(インビザライン)の特徴
-
取り外しができて衛生的
マウスピース矯正装置は取り外し可能な為、従来型の矯正装置のようにプラークが沈着することがなく、歯や歯周組織を健康に保つことができます。また、マウスピースは歯ブラシで簡単に洗浄することができ、とても衛生的です。
-
透明で目立たなく、話しやすい
矯正治療をしたくても見た目が気になるという方には、マウスピース矯正は薄く透明で目立ちにくい装置ですので最適です。自分からマウスピースをつけていると伝えない限り、周りには気付かれないという方も多くいます。
-
食べたい物がたべられる
従来型の矯正装置は、ホウレン草などの葉物は絡まりやすく、餅のような粘着性のあるものはくっつきやすいため、わずらわしさがありましたが、マウスピース矯正は取り外しが可能ですので、普段と変わらず食事を楽しむことができ、非常に快適です。
-
治療を受ける年齢制限がない
年齢等で矯正治療をあきらめている患者様がいらっしゃいますが、マウスピース矯正は年齢問わず治療ができます。お子様から50歳以上の方、主婦の方もたくさんはじめられています。
-
痛みがほとんど無い
マウスピース矯正は従来型の矯正装置よりも痛みがありません。その理由として過度な力が歯にかかりにくいこと、そしてワイヤー・ブラケットを使用しないので、粘膜に当たる痛みや刺さる痛みは無く、口内炎ができることはほとんどありません。
-
金属アレルギーも解消
マウスピース矯正装置はプラスチック製なので、金属アレルギーを引き起こす心配がありません。金属アレルギーで矯正治療を断念した方も、安心して治療を受けていただけます。

矯正治療の流れと期間
症状や装置の種類にもよりますが、矯正治療の流れは、一般的に以下のようになります。
-
カウンセリング
(30~60分)患者さまのお悩みやご要望などをお聞きし、矯正治療の概要をご説明します。このカウンセリングの内容を踏まえて矯正治療を受けるか否かをご検討いただくので、不安や疑問を残さないよう、どのようなことでもお気軽にお尋ねください。
-
検査、診断、治療計画の立案(約60分)
口の状態を把握してより良い治療をご提供するため、お顔の写真撮影、口腔内写真撮影、レントゲン写真撮影、歯並び・噛み合わせの検査、顎の骨の骨量・形状の検査などを行ない、その結果をもとに総合的に診断し、患者さまに最適と思われる治療計画を立てます。
-
治療計画の説明
(30~60分)レントゲン写真や模型などを使い、現状、治療中・治療後の予測などをご説明します。矯正治療についてきちんとご理解していただくためにも、不安や疑問を残さないよう丁寧にご説明させていただきます。
-
治療開始
虫歯や歯周病などがある場合はその治療を終わらせておきます。その後、実際に矯正装置をつけ、装置に関する詳しいご説明を行ないます。また、矯正治療中は虫歯になりやすいので、口の中を常に清潔にしておけるよう、歯磨き指導などを行ないます。
-
調整
(約3~8週間/1回)症状や治療の進度によりますが、約3~8週間に1回、その時の状態に合わせて装置を調整します。
-
治療終了・保定
(1.5~2.5年)歯並びが美しく整ったら装置を外します。そのままにしておくと、「後戻り」といって歯が元に戻ろうと動いてしまうので、1年半から2年半はリテーナー(保定装置)をつけ、約3~6ヵ月に1回、歯並びや噛み合わせを確認します。
-
定期検診
美しく整った歯並びや噛み合わせを維持し、いつまでも口と全身の健康を守れるよう、約3~6ヵ月に1回、定期検診を受けていただきます。
治療 | 料金(税抜) |
---|---|
カウンセリング | ¥5,000 |
治療費 | ¥420,000 |
診断料(全顎) | ¥40,000 |
診断料(前歯部分矯正) | ¥30,000 |
シミュレーション | 無料(レントゲン別途) |
インビザラインiGO
マウスピース矯正の症例
CASE.01「前歯のガタガタが気になる」(ねじれ歯・捻転歯)
主訴 | 前歯のガタガタが気になる |
---|---|
治療法 | インビザラインIGO |
治療期間 | 6ヶ月程度 |
治療費用 | 462,000円 |
CASE.02「前歯すきっ歯」(空隙歯列・正中離開)
主訴 | すきっ歯を治したい |
---|---|
治療法 | インビザラインIGO |
治療期間 | 3ヶ月程度 |
治療費用 | 462,000円 |
CASE.03「歯の形が気になる」(空隙歯列・正中離開・歯形)
主訴 | 歯の形が気になる |
---|---|
治療法 | インビザラインIGO +ラミネートベニア +ジルコニアクラウン +セラミックインレー |
治療期間 | 8ヶ月程度 |
治療費用 | 1,155,000円 |
CASE.04「歯並びと歯の形が気になる」(歯形)
主訴 | 歯並び、歯の形が気になる |
---|---|
治療法 | インビザラインIGO +ジルコニアクラウン |
治療期間 | 6ヶ月程度 |
治療費用 | 792,000円 |